江戸っ子鍬形倶楽部

東京産のクワガタをメインに取り扱っております。

2011ヒラタブリード羽化結果統括

 突然ですが今回は昨年のブリード(2011便)の最終結果とそのまとめです。
 
まずは当ファームのメインである東京産ヒラタクワガタ
昨年は4ペア組んで産ませました。その4便の親は・・・
 
① 一昨年終盤にペアで採集してきた♂40×♀30mmの小型ペア。
 
② 自己採集のワイルド♀持ち腹(追いかけなし)。
 
③ 自己採集♂43mm×里親Kさんの東京某市産良型♀
 
④ 同44mm♂×別にショップで購入の東京産♀34mm。
 


 
今年羽化した個体数の結果です。(昨年に早期羽化した個体も10頭くらい居ましたが数には入れてません。)
 
① 幼虫は21頭。この血統はなぜか♀が多く、♂5頭、♀15頭の20頭が無事に羽化しました。
 
② 割り出した幼虫は6頭で羽化したのはたったの4頭。♂3頭、♀1頭でした。
 
③ 割り出した幼虫は16頭で、こちらは♂が多く、♂9頭、♀5頭が羽化しましたが♂は1頭、後日死亡
 
④ 採れた幼虫14頭で羽化は♂6頭、♀4頭の計10頭。しかも♂は1頭羽化不全だったようで後日死亡しました。
 
 
結果、①血統は落ちた個体は1頭、②血統は2頭、③血統は3頭が落ち、④は5頭が羽化まで行きませんでした。
②~④便は♂が多かったのですが①の血統があまりにも♀が多かったのでちょうど良い数に落ち着きました。
 
 
次に気になる♂の最大個体ですが②の血統は62mm③と④は63mmが最大でした。
イメージ 4
↑この個体は③便血統の61mmですが大あごの形(内歯)がキレイでした。
 
で、サイズに関して問題は①の血統。♀ばかりで♂はたったの5頭でしたがその5頭が皆良いサイズで


最大は67.5mm

他も65mm、64mm、62mm、62mmと良型揃いでした
イメージ 1
↑当ファームの最大。東京産では大型の67.5mm
 
イメージ 2
↑こちらは64mm。上翅にシワもなく綺麗な個体でした。
 
イメージ 3
↑画像では大きく見えますがこちらは65mm。羽化から掘り出し1号で最初から驚きました
 
私はクワガタのブリを始めた当初「クワガタって所詮虫に血統の遺伝結果が出るのか?」と疑問を持ってました。
両親がともに40×30mmの小粒ペアでしたので、もしヒラタクワガタに大型血統と言うものが存在するならば
当ファームの管理個体群の中ではこの2011の①便血統が該当するでしょう。
現在は冬ごもり中ですので、無事越冬したら累代してみますのでその答えは再来年に出ると思います。
 

追記 ↑では血統(ペア)別に結果を載せましたが、飼育環境をご紹介するのを忘れてました。
 
2010年に初めてブリードした時はフォーテック社の発酵Fマットを使いましたが、価格が高いので変更しました。
 
2011年のブリード東京産ヒラタはそれぞれの血統から約70%の個体に月夜野きのこ園さんのくわMatを使用、20%の個体は初めて作った自作マットを、残り10%くらいをD.O.Sの3次発酵マットを使いました。
 
結果は、くわMatで大成功だったと思うのですが、自作マットも最大で62mmが出たので初めて見よう見真似で作った割にはまぁまぁだったと思います。
酷かったのはD.O.Sの3次発酵マット。もう採集してきた個体と大差ないサイズしか羽化しませんでした。
次回アップしますが、同社のオオクワマットは結構良い感じの結果が出たのに違いが酷すぎでした。。。
 
 
※ 次回は同じく2011年のオオクワガタの羽化結果をまとめてアップします。
 
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